トスカーナ産の魅力が凝縮したフラントイオ種100%の逸品。
フォンテ・ディ・フォイアーノの物語は、ミケーレ・ディ・ガエターノと妻のマリーナが、住み慣れたたミラノの街を離れ、トスカーナ州リヴォルノ、このボルゲリの地へ移住したことから始まります。数世紀前のオリーブ畑を復活させて農場を作る。2人が冒険の第一歩を踏み出したのが1979年だったといいます。オリーブオイル「1979」は、フォンテ・ディ・フォイアーノの歴史の中でも最も記憶すべき1979年からのその名をとっています。
ミケーレとマリーナの農園は、現在2人の息子、パオロ、シモーネ、一人娘のベアトリーチェへと引き継がれ、今ではイタリアを代表するオリーブ農園、搾油所へと成長しています。オリーブは徐々に植え付けを増やし、今では29ヘクタールの自家農園で、約8,000のオリーブを栽培しています。標高は50~150m。この地域は海も近く温暖な気候で、オリーブの栽培にとても適しています。オリーブの持つ力を最大限に引き出すために、環境に負荷をかけない循環型農業を目指しています。
「1979」はトスカーナを代表するオリーブ品種と言ってもいいフラントイオ種100%で搾油された単一品種オイルです。味わいもトスカーナそのもの。アーティチョークの香りが全面に感じられるともに、トスカーナらしい苦味を伴ったスパイシーな味わいは、後味に長い余韻を残します。フォンテ・ディ・フォイアーノの顔とも言えるストロングタイプの「グランクリュ」とフルーティタイプの「リフレッシ」のちょうど中間あたりに感じられる香味です。
農園に併設するレストランを切り盛りするベアトリーチェが提案するのはトマトのブルスケッタ。薄く切ったハード系のパンにトマトをのせて、「1979」をたっぷりかけます。仕上げは塩と胡椒、そこに生のバジルか乾燥オレガノをのせれば出来上がりです。イタリア人が大好きな付け合わせの一品、ローストポテトを作るのにもオススメだそうです。こちらはローズマリーと塩と「1979」。ピタッと味が決まります。シンプルな料理に華を添えるトスカーナらしいオリーブオイルです。