フォンテ・ディ・フォイアーノ 2019年2月

 

数年前にテイスティングしてどのオイルもクオリティーが高く、恋に落ちたオリーブオイルがありました。

トスカーナ州リボルノ県はティレニア海に面し、高級ワインで有名なボルゲリにあるその生産者。標高100m前後にあり、土壌は粘土質と石灰質。海に近いのでミネラル豊富な土地で、オリーブの木は爽やかな潮風を受けます。

車で中部イタリアらしいオリーブや葡萄の畑の中を進み、アグリツーリズモ(農園宿泊施設)も併設してる入口の門をくぐると、両脇には背の高めなオリーブの木が続く道があります。
トスカーナ州リボルノ県にあるフォンテ・ディ・フォイアーノ

建物から出てきたオーナーの一人シモーネさんに、道に迷い少し遅刻した事を謝罪すると、ニコニコした顔で私達を迎えてくれました。

建物の中に入ると、サロン兼食堂なのか、窓からの見える景色が素晴らしく、一面のオリーブ畑が広がっています。はるか向こうにはティレニア海がわずかに見え、この開放感が時間を忘れさせいつまでも見ていたくなる気にさせました。

フォンテ・ディ・フォイアーののオリーブオイル

アグリツーリズモ(農園宿泊施設)も併設してるフォンテディフォイアーノの農園

周りを見ると、窓と反対側には 搾油所らしき部屋が見え、そこにはもう一人のオーナーのパオロさんが忙しく動いていました。
シモーネさん「僕たち兄弟で運営していて、キッチンはSorella(姉か妹)がやってるんだ。早速だけど 畑、見てみますか?」

アグリツーリズモ(農園宿泊施設)も併設フォンテディフォイアーノの畑

冬のこの時期、こちらの農園ではこれから剪定が始まるようで、まだオリーブ畑は眠っているかのようです。
背が高い木が多いのは、数十年前にトスカーナを襲った寒波の影響がここには届かなかったからだそうです。

オリーブの木

広いオリーブ畑を散歩して戻ると、これまた楽しみな搾油所見学です。
片面がガラス張りで、床はテラコッタ。

フォンテ・ディ・フォイアーノの搾油所

開放感もあり、なんだか一般的な搾油所より温かみのある部屋に、ここ搾油所なのかな…と思いながら説明を聞いてました。そこには最新鋭の搾油機がつらなっていました。

心地の良い清潔感のある空間に、手入れの行き届いた機械。生産者さんの愛情と情熱を感じました。

終始事細か説明してくれるシモーネさん。機械の事、化学の事、搾油の事。

「ここは取り外しができて、その年や状況によってあう装置に変えてるんだ。うちではフィルターが非常に大事で、すぐにフィルターを何回かかけるよ。」

フォンテ・ディ・フォイアーノのオリーブオイル

誠実に丁寧に仕事をしてるであろうシモーネさん。もう一人の少し強面なパオロさんは職人さんらしく言葉少なで、何処かへ行ってしまって見当たらない。

いくつかの部屋には、瓶に充填する機械、出荷を待つダンボール、奥にはエアコンで温度管理された部屋にステンレス製のタンクが並んでいました。窒素でみたされたそのタンクはオイルの種類毎です。施設内は清潔で余分なものがありませんでした。

フォンテ・ディ・フォイアーノの搾油所

搾油所見学を終え、先程の景色の良いサロンのテーブルに戻ると、オイルのテイスティングの用意がしてありました。

フォンテ・ディ・フォイアーののオリーブオイル

「この順番でね。」とシモーネさん。

優しいオリーブオイルからテイスティングカップに入れて口に含みます。

それぞれのオイルの使用品種、味わい香りなどの意見交換。どれも素晴らしく美味しかったです。

なんて幸せな状況なのだろうと、夢心地でテイスティングが進みました。

この後は、オリーブオイルを買いに部屋を移動すると、数々の賞状が額に入り壁にかかった部屋でした。それはもう額を貼る場所が無いくらいの数でした。

オリーブオイルの賞状

最高級オリーブオイルを使ったいくつかのガイドブックやレシピ本に、こちらのオイルも載っていて、その本を嬉しそうに見せてくれました。

「搾油時期もアグリツーリズモやってるし、また来て下さいね。」

この豊かな景色の中で極上のオリーブオイルを使った食事をとり宿泊するなんて…それは素晴らしい体験であると想像できますね。

フォンテ・ディ・フォイアーノ

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